細菌学的には、大腸菌や肺炎桿菌と同じくグラム陰性桿菌に分類されるが、ブドウ糖を発酵できない点などでそれらと区別されます。
緑膿菌は、水分の多い場所(水周りや土中などにいる細菌)や腸内におり、通常健常者には、病原性を示さない弱毒細菌の一つであるが、抗生物質や消毒薬に抵抗性を持つことが多く、体力が弱っている患者が感染すると、肺炎などを引き起こして死亡することがある。MRSAと並ぶ院内感染の主要原因菌で、医療用精製水からの検出例もある。
多剤耐性緑膿菌(MDRP)-緑膿菌のうちでさらに、カルバペナム系抗生剤、アミノグリコシド系抗生剤、ニューキノロン系抗生剤に耐性を獲得したもの。
緑膿菌は、1本の鞭毛を有するグラム陰性の細長い桿菌です。緑膿菌の増殖には酸素が必要で、酸素の無い環境ではほとんど増殖しません。集落性状と臭気から緑膿菌であることが判定できます。また、褥創等に本菌が感染すると、ガーゼの色が緑色に変化します。この現象は、ピオシアニンという色素を菌自体が産生するための変化です。正確性を期すために同定検査を行います。薬剤感受性検査は、CLSIディスク拡散法または微量液体希釈法により測定します。